Book
「経営コンサルタント」という確固とした職業が無かった時代,マッキンゼー&カンパニーという,現在では世界一有名なコンサルタント・ファームの礎を築いた人間についての本である.彼がコンサルタントを始めた時代は,経営コンサルタントといえばストップ…
小説 渋沢栄一〈下〉 (幻冬舎文庫)作者: 津本陽出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/02/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る尊敬する実業家,渋沢栄一の伝記である.上巻はおもに幕末の尊王攘夷派時代の内容であり,…
国際政治学者である猪口孝の自伝的エッセイ.大学院に在学中,彼の学術論文を何度か読んだが,この本はまったくの「カジュアル」で読みやすかった.正直驚いた.と,同時に彼の人となりに触れた感じがして,ホロッとした.なかなかの努力家で,コツコツと実…
ドラッカーの本は10冊近く読んだが,この「入門」を読んで初めて気づかされることも多かった.本来,入門とは書き手にとって最も困難なものだ.内容の本質を理解しなければ,概要を書くことは出来ないからだ.その意味で,本書は著者上田氏の集大成ともいう…
同じく広中平祐の自伝を交えた人生論.人間一人一人が個性を持っている.その個性を十分発揮しながら充実した人生を送るには,運だけでなく,勇気,根気,忍耐が必要だという.自らの信念を愚直に追求したものだけが,何かを達成できるのだろうか.
数学者,広中平祐が「創造的な生き方」をするために大切なことを述べている.行き詰まった時の発想を変える方法や,制約があるなかでいかに創造的なことをなしとげるかについて,なるほどと思う内容である.人生は失敗の連続であるが,失敗した際に反省や後…
番組を見るたびに気の利いたコメントを言うので,以前から気になるアンカーだった.カナダ出身や大学に行かなかったことなどにコンプレックスを感じていたことなどの話が興味深い.また,常に弱い者からの視点を意識し,感情的な世論に流されないように努め…
普段,インターネットを利用している人で,Googleに興味を持った人はいないだろうか?また盛んにメディアに取り上げられたり,ビジネス書にも頻繁にでてくる”Web2.0”とは何かと思ったことはないだろうか. 本書では,Googleなど”Web2.0”を体現している企業の…
良い意味で「常識」を覆られた本.ある問題の対応を決断するとき,少数の専門家の決定よりも,不特定多数の一般人の大多数の意見の方が,適切である確率が高い,というもの.(いくつかの前提条件があるが) 自分の思い込みとは異なるので,著者の主張には非…
ご冗談でしょう,ファインマンさん」に続く,物理学者リチャード・ファインマンのエピソード集. スペースシャトル,チャレンジャーの爆発事故の究明のエピソードが含まれている.「ご冗談でしょう〜」よりファインマンの人間性が良くあらわれている気がする…
20世紀の物理学の発展,つまり「相対性理論」,「量子力学」,「超ひも理論」を数式を使わずに,その意味・意義を解き明かしていく. 著者は超ひも理論の第一人者だが,彼の文章力には脱帽だ.複雑な現象も直感でイメージできるように誘導していく. 相対…
学者,アナリストなど多くの人間が世界の将来像を予測しようと躍起になている.多くの不確実性に富んだ世界だが,強烈な方向性を示唆する要因がある.それが「人口の変化」だ. 急激な人口の増加・現象は有無を言わさず,私たちの政治,経済を変化させる.誰…
シリコンバレー―なぜ変わり続けるのか〈下〉作者: チョン・ムーンリー,マルガリート・ゴンハンコック,ウィリアム・F.ミラー,ヘンリー・S.ローエン,Chong‐Moon Lee,Marguerite Gong Hancock,William F. Miller,Henry S. Rowen,中川勝弘出版社/メーカー: 日本…
日常の料理や洗濯での決まり事は科学的な裏付けがあるのだ!科学が好きでも家事が億劫な人間(自分)を励ます協力な本.この本を読めば家事も楽しくなるかも!?
ゲーム理論に興味があれば,欠かせない参考文献だ.この本では,社会における様々な協調がなぜ起きるのか,が書かれている.
人間の脳の仕組みについて分かりやすくかかれている.参考になった. 将来は,脳の仕組みが分かることによって,人間の創造性や協調性の有無がなぜ生じるのか,が説明できるのではないだろうか. 著者は利根川進の奥さんだ.後で知ってびっくりしたが,納得…
フリーマン・ダイソンは科学や政治の垣根などまるで無いがごとく自由に思考する.一見突飛に見えても,科学的な裏付けに支えられている物語である.彼の思考の産物である"Astro Chicken"が実現する日が来てほしい.
人間の脳の仕組みについて分かりやすくかかれている.参考になった.将来は,脳の仕組みが分かることによって,人間の創造性や協調性の有無がなぜ生じるのか,が説明できるのではないだろうか. 著者は利根川進の奥さんだ.後で知ってびっくりしたが,納得し…
緒方さんが奔走したUNHCR10年間の回想録. クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけ多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動…
普段何気なくやっていることかもしれないが,あらためて指摘されると新鮮だ.仮説思考を意識して仕事をするのと,そうでないのとは天と地の差があるかもしれない.
小澤 征爾と広中平祐.音楽と数学の分野でその才能を遺憾なく発揮して,世界から認められている両者である.彼らのざっくばらんな対談をまとめた本書によって,彼らのパーソナリティーに触れることが出来る.多くの人が彼らのように成功するにはどうすればよ…
夢を成し遂げるのには情熱は必要だ. しかし,ビジネスエコノミクスの知識が伴わなかったら,夢は妄想になってしまう.この本には,知的武器が沢山つまっている.
中学の時に読んで感動した本だが,今でもたまに読み返して楽しんでいる.人間も多くの生き物の1種に過ぎないと気づき,安心した思い出がある.科学に興味のある人間はぜひ読むべきだ.良書である.
これほどまでに人生,社会の本質を端的に諭している本は多くない.何気なく手にした本書であったが,以後ときどき見直して,人生に対する認識がブレていないか確認するようにしている.
なぜ有能なファンドの運用者は,市場の平均に勝ることが出来ないのだろうか?逆説的な結果が,投資の本質をより効果的に表している.凄くユニークな視点で面白かったし,納得した.
戦後の日本の経営者で盛田昭夫を一番尊敬している.ソニーは井深大以上に,盛田のパーソナリティーを色濃く反映した会社であった.彼の洞察力,柔軟性,寛容,行動力,ユーモアといった要素がそのままソニーに反映された.ベンチャー企業ソニーは今では大企…
彼のことが好きである.それは,彼の話す内容が宗教くさくなく,どちらかというと,如何にして生きるべきか,という哲学のように聞こえるからだ.内容もロジカルで,共感できる.
人間の絆〈中〉 (岩波文庫)作者: モーム,W.Somerset Maugham,行方昭夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/11/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る人間の絆〈下〉 (岩波文庫)作者: モーム,W.Somerset Maugham,行…
落語のことはあまり知らないが,私は文珍さんが大好きだ.彼の話には地に足の付いた笑いを感じます.
決断力 (角川oneテーマ21)作者: 羽生善治出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/07/08メディア: 新書購入: 44人 クリック: 297回この商品を含むブログ (562件) を見る
棋士,羽生善治が勝負で勝つために何を考えているのか,または勝負の分かれ目でどのように決断しているのかが綴ってある.読めば読むほど内容が深く,ロジックを超えた人間の脳の奥深さを感じた.