Politics

18歳から参政権を与える

参政権を18歳まで引き下げる,という議論が日経朝刊の社説に載っていた.賛成だ.年齢の変更に伴う膨大な事務手続きにひるむ役人も多いらしい.残業が増えるから分からなくもない.そのような役人にはあまりお世話になりたくないが.18歳ではまだ精神的に…

日本の政治は「おでん」のようだ

日本経済新聞に載っていた仏フィガロ紙のレジス・アルノー記者の言葉: 日本の政党は煮すぎて同じ味になった「おでん」の具のようだ.自民党と民主党の違いが分からない

経済の相互依存が戦争の危機を減らすか

合理的に考えると、経済の相互依存が戦争の危機を減らすように思える。しかし、歴史を振り返ると、そうと断言はできない。ノーマン・エンジェルは「ザ・グレート・イリュージョン」(1910)で、 欧州では各国の経済相互依存の深まりが戦争を遠ざけた。 と指摘…

メディチ・マネー―ルネサンス芸術を生んだ金融ビジネス作者: ティムパークス,Tim Parks,北代美和子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2007/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る

ルネッサンスにフィレンツェに君臨したメディチ家.彼らがいかにして経済力,政治力を築いていったかが書かれている.このルネッサンスという中世の舞台には矛盾が溢れている.キリスト教によるモラルと商売という金銭欲である.聖職者は金貸しを卑しい職業…

欧州連合(EU)の実験

私はEUに興味がある.国際政治,国内政治,経済,コミュニティーなどの観点から,EUは多種多様な国家を統合していくという,人類の最先端の「実験」だと思っているからだ. EUは,「第1次世界大戦,第2次世界大戦という近代の大惨事が2度もヨーロッパで起…

駄々をこねる文部科学相

asahi.com記事について 日本の文部科学相のポストにいる伊吹氏は,25日の自民党長与支部大会で,日本を「極めて同質的な国」であるということと,「人権」を「栄養がある大切な食べ物だが、食べ過ぎれば日本社会は『人権メタボリック症候群』になる」と述…

「納税」のイメージを変えるべきだ

確定申告のシーズンまっただ中である.確定申告は精神的に非常な苦痛を感じる.源泉徴収ではないので,国に努力して得た対価を「横取りされる」という感じを受けてしまうのだ.徴収された税金は,国民への様々なサービスに投入されるということだろうが,ど…

新聞を作りたい

新しい視点を提供する新聞を作りたい。それは全ての記事が、読む人を幸せにするような見方で一貫している新聞である。既存の新聞の記事は不幸な事件が圧倒的に多い。以前から、「本当に世の中はこんな不幸な事件だけなのだろうか」という疑問を持っていた。 …

コスト高の自然エネルギーを普及させるためには

今朝の日経の「ところ変われば・・・」にスイスのジュネーブ産業公社が取り組むエネルギーサービスが紹介されていて興味を持った. 一般的に,風力や太陽光やゴミ発電などは,火力や原子力発電と比べてコスト高になり,普及の妨げになっている.そこでジュネ…

最新鋭のステルス戦闘機が沖縄に配備される

今朝の日経の朝刊に,アメリカの最新鋭ステルス戦闘機F-22が沖縄に実戦配備された記事が載っていた.北朝鮮,中国,ロシアといった国を仮想敵国として捉えた場合,このレーダーに映りにくいステルス戦闘機はある程度の抑止力を持つだろう.しかし,テロ組織…

確定申告と国民意識

サラリーマンの場合,株式投資で20万以上の利益を出すと確定申告を行わなくてはならない.2006年は,投資でいろいろ実験的な試みを行ってみたが,幸か不幸か,利益を20万以上出してしまった.つまり煩雑な確定申告をするはめになってしまった. しかし,…

人口が変える世界―21世紀の紛争地図を読み解く作者: 日本経済新聞社,日経=,日本経済新聞=出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る

学者,アナリストなど多くの人間が世界の将来像を予測しようと躍起になている.多くの不確実性に富んだ世界だが,強烈な方向性を示唆する要因がある.それが「人口の変化」だ. 急激な人口の増加・現象は有無を言わさず,私たちの政治,経済を変化させる.誰…

多様化世界―生命と技術と政治作者: フリーマン・J.ダイソン,Freeman John Dyson,鎮目恭夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2000/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

フリーマン・ダイソンは科学や政治の垣根などまるで無いがごとく自由に思考する.一見突飛に見えても,科学的な裏付けに支えられている物語である.彼の思考の産物である"Astro Chicken"が実現する日が来てほしい.

紛争と難民 緒方貞子の回想作者: 緒方貞子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (22件) を見る

緒方さんが奔走したUNHCR10年間の回想録. クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけ多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動…

MAD(狂った)な戦略が支える平和?

国際政治学には「核抑止力」が重要なトピックとなっている.これは,もし他国が自国に核兵器を使用したら,自国は無条件にその国に核兵器で反撃する,という戦略である.この戦略の意図は,核抑止力政策を採用すると全世界に宣言すれば,どの国も報復を恐れ…

The Twins, Military & Science

科学と軍事は双子の兄弟である.科学は軍隊とともに発展してきたからだ.その理由は,軍隊であれば,「国防」という大義名分を掲げて,費用対効果など考えずに巨額の開発資金つぎ込めるからだ.民間企業であれば,売れる技術でなければ巨額の開発資金をつぎ…